優先順位とキャパシティ

友人と近況報告をした時の話です。

当たり前といえば当たり前なんですが、みんな
優先順位をつけて生きているんだなと感じました。

生活をするためにはお金が必要になるので、
仕事の優先順位は必然的に上がります。

その仕事があまり楽しくないという友人は、
子どもが生まれたことで頑張って働くように
なったそうです。

話を聞いた時、優先順位の1位が
「子ども」になったんだと解釈しました。

一方、破局したという情報も人づてにちらほら。

仕事に一辺倒な人の場合、相手から見たら
自分よりも仕事を優先していると感じるので、
関係が成立しなくなるということでしょうか。

仕事はほどほどにして、趣味に
没頭する相変わらずな友人もいます。

仕事、家族、恋愛、趣味。
人によって優先順位は様々なんですよね。

「誰々が転職した」という話もよく聞きます。

人には、現実として優先せざるを得ないものと、
理想として優先したいものがあるわけですが、
この理想とするものを優先順位の中に頑張って
盛り込んでいくことで、自分を満たすことが
できるのではないかと考えています。

転職もその過程ですよね。

責任感が強く仕事を優先し過ぎる人は、
他に割くエネルギーが無くなってしまいますし、
最悪の場合、体を壊してしまいます。

親からの愛を感じられない子どもは、
自分の優先順位が低いことを感覚的に
分かっているからだと思うんです。

調和を保つには、一人一人が優先順位を
見直すことが大切ではないでしょうか。

手段は違えど、行き着く先は
断捨離に近い感じがします。

人の許容範囲には限界がありますから、
その限られた器の中に何を入れるかなんですよね。

ただ、この器を大きくすることは可能だと思うんです。

私は、SE・PGとして働いた経験があるおかげで苦手だった
機械にも強くなれましたし、それは音楽にも応用できています。

とにかくやれることが広がりました。

仕事についても1時間掛かっていた作業を30分で
こなせるようになり、心に余裕ができたんです。

こうして余裕ができた時、その人の器は
少し大きくなるのではないかと考えています。

余裕ができれば他のことにも
気を向けられるようになりますよね。

もちろん、そうなるには「自分の限界を超える」
必要があり、しんどい思いをすることもあります。

サウナのような感じでしょうか。

入っている時は苦しいけど、
出た後は気持ちいいみたいな。

思えば、サラリーマン時代はサウナの連続でした。

サウナを抜けて冷たいドリンクを飲み、
達成感を味わいつつ次の扉を開けるとまたサウナ。

たまに、程よいスチームサウナだったり、
はたまた最高の露天風呂だったこともあるのですが、
とにかくサウナ率が高かったのでかなり鍛えられました。

会社に勤めるのは大変で、悩んでいる方も多いと思います。
でも、自分の限界を超えるには、ある意味格好の環境です。

その辛さを克服した先に見える世界がきっとあります。

そうしてキャパシティを広げつつ優先順位を見誤らなければ、
そこにはやりたいことをやっている自分がいるのではないでしょうか。